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投稿日:2023.03.14 Tue

花よりアート!?いま咲き誇る、あおもり美術館巡り ~南部編~

花よりアート!?いま咲き誇る、あおもり美術館巡り ~南部編~

青森県では今、アートが花盛り!2006年の青森県立美術館に始まり、2008年の十和田市現代美術館、2020年の弘前市れんが倉庫美術館と相次いで美術館が開館。そして2021年に八戸市美術館がリニューアル開館と、各地に個性豊かなアートスポットが出揃いました。青森で美術館を巡るなら、行動の自由度がグッと高まるドライブ旅がおすすめ。華やぐ北国の自然とアートが響き合う、春の美術館巡りにいざ出発!

出会いと学びでまちを“耕す”アートファーム「八戸市美術館」

出会いと学びでまちを“耕す”アートファーム「八戸市美術館」

東北新幹線八戸駅から車で約20分弱。中心街の駐車場に車を停めたら出発です。八戸市役所の向かいに位置する八戸市美術館は2021年11月、開館から35年の時を経て新しく生まれ変わりました。アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」がコンセプト。八戸ゆかりの美術品コレクションを鑑賞できるとともに、市民とアーティスト、スタッフが一緒にさまざまな” もの”や”こと”を創造するプロジェクトも展開しています。見ても参加しても楽しいユニークな美術館は、きっとあなたに発見や気づきをくれるはず。

住所 青森県八戸市大字番町10-4  TEL 0178-45-8338  開館時間 10:00~19:00(入場18:30まで)  休館日 火曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始
 
URL https://hachinohe-art-museum.jp/  

ジャイアントルームで楽しむまちなかテイクアウトグルメ

ジャイアントルームで楽しむまちなかテイクアウトグルメ

八戸市美術館にはミュージアムカフェがありません。でも、ガッカリしなくても大丈夫。周辺にはちゃんとバラエティ豊かな飲食店&テイクアウトグルメが揃っていますから。カフェはもちろんベーカリー、老舗の鯛焼き店、ラーメン店、フルーツパーラーにベトナム料理店まで何でもござれ。中心街という立地上あえて館内にカフェを設けず、その代わりのように美術館の中心に広がる広大な空間「ジャイアントルーム」が飲食OKとなっています。ご近所でお好みのフードとドリンクを選んでスタイリッシュなアート空間でいただけば、SNS映えだってばっちり!

50本の桜が咲き誇る八戸城跡の公園「三八城公園(みやぎこうえん)」

50本の桜が咲き誇る八戸城跡の公園「三八城公園(みやぎこうえん)」

春のお楽しみといえばお花見。美術館から徒歩1分にある「三八城公園(みやぎこうえん)」は桜の名所として知られます。「三八城」とは「三戸郡八戸城(さんのへぐんはちのへじょう)」を意味する言葉で、江戸時代に八戸藩の政治の中心であった八戸城の城跡が、現在の公園になっています。公園敷地内には、展望デッキや芝生広場、築山、ひょうたん池、遊具などがあり、ゆったり過ごせて家族連れにもおすすめ。お天気のいい日はピクニックも楽しめます。近くには青森県重宝建造物に指定されている「八戸城角御殿表門」もあり、武家町の風情を感じさせます。

住所 青森県八戸市内丸1-14-49  駐車場 なし(近隣の有料駐車場を利用)  

大正ロマン薫る地酒直売所で限定アイテムをゲット

大正ロマン薫る地酒直売所で限定アイテムをゲット

美術館そばには、地酒「八鶴」「如空」で知られる老舗酒蔵・八戸酒類がオープンした蔵元直売所も。大正13(1924)年に建てられ、1998年には国の登録有形文化財にも指定された大正モダンな建物が目を引きます。ここでしか買えない限定酒はもちろん、八戸の魚介を使ったおつまみ、オリジナル酒器もラインナップ。ドライバーには90年以上の歴史を持つ八戸のご当地サイダー「三島シトロン」がおすすめです。隣接する酒蔵の見学もできるので、詳細はお問い合わせを。

八戸酒類(株)蔵元直売所(八戸市)
住所 青森県八戸市八日町6-1
(ダイワロイネットホテル2軒隣)
 
TEL 0178-43-0010  営業時間 13:00~19:00   定休日 日・祝祭日(または八戸酒類㈱が定める休日)
※状況に応じて変わる場合あり
 
URL https://hachinohe-syurui.com/  

思いがけない本との出会いが待つ市営の本屋「八戸ブックセンター」

思いがけない本との出会いが待つ市営の本屋「八戸ブックセンター」

ドライブ旅の思い出に本はいかが? 「八戸ブックセンター」は全国的にも珍しい、市が運営する本屋さん。一般的な書店と違うのは、専門書や学術書、洋書に絵本など民間の書店ではなかなか見かけないような本が、思わず「何これ?」と手が伸びるような独特のレイアウトで並んでいること。イベントや読書会が行われる「読書会ルーム」や、書くことに集中できる登録制の小部屋「カンヅメブース」を備え、本をテーマとしたさまざまなイベントも開催。館内で購入した飲み物を楽しみながら本を閲覧することもできます。

住所 青森県八戸市大字六日町16番地2
Garden Terrace 1階
 
TEL 0178-20-8368  開館時間 10:00~20:00
(日・祝10:00~19:00) 
 
休館日 毎週火曜(祝日の場合その翌日)
元旦および12月29~31日
 
URL https://8book.jp/ 

心を開放し五感で堪能する現代アート「十和田市現代美術館」

心を開放し五感で堪能する現代アート「十和田市現代美術館」

八戸から車で40分。十和田市街のシンボルストリート・官庁街通りに面した十和田市現代美術館が見えてきます。大小の建物をガラスの廊下でつないだ建物は、“建築界のノーベル賞”プリツカー賞を受賞した西沢立衛氏の設計。建築好きにもおすすめのスポットです。またミュージアムショップ「cube」には美術館オリジナルグッズのほか、十和田の工芸品やクラフト、地元産品もあり、カフェ・ショップのみの利用もOKなのが嬉しい。造形作品のほか映像やパフォーマンスなどさまざまな技法があり、いつも新鮮な驚きをくれるのが現代アートの魅力の1つ。五感を使って自由に楽しんで。

住所 青森県十和田市西二番町10-9  TEL 0176-20-1127  開館時間 美術館      9:00~17:00(最終入館16:30)
cube cafe&shop 9:00~17:00(カフェL.O.16:30)
 
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)、年末年始
※イベントや工事、メンテナンス等で臨時休館あり
 

アート鑑賞しながらお花見&お散歩できる野外ギャラリー

アート鑑賞しながらお花見&お散歩できる野外ギャラリー

十和田市は碁盤の目状に整然と区画された美しいまち並みが特徴。中でも広々とした道に161本の松と155本の桜が並木を作る官庁街通りはひときわ美しく、4月下旬前後には県内外から多くのお花見客が訪れてにぎわいます。また歩道の両側に奥入瀬渓流・稲生川をイメージした水の流れや、馬産地にちなんだ馬のオブジェ、現代アート作家の作品が配置された野外ギャラリーでもあります。通りを挟んで美術館の向かい側に整備された「アート広場」にも、草間彌生をはじめアーティストの作品が点在。ストリートとアートが溶け合うユニークなスポットです。

建築好きなら一度は行きたいまち並み

建築好きなら一度は行きたいまち並み

十和田市中心部には美術館のほか、著名建築家の手による印象深い建築が揃います。たとえば商店街の中にある市民交流プラザ「トワーレ」は、国立競技場を手がけた隈研吾氏の設計。小さな三角屋根が連なる外観が、住宅などが並ぶ町並みとの融合を実現しました。また、美術館から徒歩5分ほどのところにある十和田市教育プラザ(市民図書館)は、表参道ヒルズをはじめ国内外に代表作を持つ安藤忠雄氏の作品。2022年9月に開館したばかりの十和田市地域交流センター「とわふる」は、2025年「大阪・関西万博」で会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏が手がけています。

名物はこだわりの焼きそば!ウェブ制作会社が運営「コミュニティカフェsecond.」

名物はこだわりの焼きそば!ウェブ制作会社が運営「コミュニティカフェsecond.」

美術館から徒歩4分で到着。市内のウェブ制作会社「ビーコーズ」が運営するカフェでは店主のオリジナルメニューが自慢です。看板メニューは、県内製麺所の特注極太麺と十和田ガーリックポークの豚肉・油、ソースには十和田産りんごジュースを使用と県内食材にこだわった焼きそば。また“商品だけでなく地域や人の情報も含めて伝えたい”と、コーヒーなどドリンクは地域の店舗から仕入れて販売しています。イベントも積極的に行っているので、最新情報はSNSをチェック。

住所 青森県十和田市稲生町13-16  営業時間 15:00~21:00  営業日 木〜土曜日  Instagram https://www.instagram.com/be_cause.second/  

【アート+風土を味わうドライブ旅に出かけよう】
青森アート巡りの旅「南部編」、いかがでしたでしょうか?時間に縛られない気楽さがドライブの魅力の一つですよね。非日常に浸れるアートのほかにもグルメ、カルチャー、お花見と、春の青森県南部はお楽しみがいっぱい。気になったところには気ままに立ち寄ってみてください。以前コラムでご紹介したように、南部と津軽で違う県民性を味わう旅も良いかもしれません(笑)。今回ご紹介した以外にもまだまだおすすめスポットはあれど、それはまた別の機会に…。

(文:馬場美穂子)

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Drive! NIPPON編集部

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