日本海側に位置する新潟県は、海を眺めながら気持ちよく運転できるドライブコースがたくさんあります。ドライブ中の頼れる味方、それが道の駅です。しかしトイレ休憩や小腹を満たすためだけに立ち寄るのは勿体ない、新潟の道の駅には、ドライブの目的にしても足りるような魅力的な道の駅がたくさんあります。その魅力に迫ってみましょう。
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目次
新潟で行ってみたい道の駅をエリア別に紹介
道の駅はその地域の魅力がぎゅっと詰まったスポットです。休憩所や食堂だけではなく、直売所や温泉施設がある道の駅も存在し、ドライブ中に立ち寄るだけではなく、道の駅を目的にドライブできてしまうほど。ここでは、新潟で行ってみたい道の駅をエリア別に紹介します。新潟県は離島である佐渡島を除くと、上越市を中心とする「上越エリア」、長岡市を中心とする「中越エリア」、そして新潟市を中心とする「下越エリア」の3つに大まかに分かれています。ちなみになぜ地図で見たときに上になる地域を「下」越、下になる地域を「上」越と呼ぶかというと、「上京」という言葉にある通り、都に近い場所を「上」とする文化があるからなのです。
1.上越エリア
新潟県南西部を指す上越エリアは、上越市、妙高市、糸魚川市の3市で構成されています。爽やかな高原リゾートが有名である他、戦国武将上杉謙信ゆかりの地ということでも知られています。
道の駅 うみてらす名立(上越市)
「道の駅うみすてら名立」は、上越市にある道の駅です。「食べる」「くつろぐ」「遊ぶ」がテーマの複合施設となっています。日帰り温泉施設が備わっており、「温泉水発生装置」の導入によって全国の有名温泉の湯質を楽しむことができる「全国温泉湯めぐり風呂」が大きな名物になっています。温泉だけではなくプールが、しかも2種類あるのも大きな特徴です。屋内にはウォータースライダーを備えた流れるプールが、そして中庭には目の前の日本海から海水を引き込んだ海水プールがあり、子供から大人まで楽しむことができます。
ホテルも併設されているため、休憩だけではなく宿泊も可能になっています。グルメは目の前の日本海から水揚げされたばかりの新鮮な海の幸が目玉。新鮮な海鮮をぜいたくに盛った「海鮮丼」は高い人気を誇っています。日本海に面しており、夕方になると幻想的な夕景を眺められるのも大きな魅力です。
URL http://www.umiterasu.co.jp/
道の駅あらい(妙高市)
「道の駅あらい」は、上信越自動車道と国道18号の両方からアクセスできる立地の良さが魅力的で、海の幸も山の幸も堪能できる道の駅として県内外からの人気を集めています。ボリューム満点の「イケメンそば」や、特製白みそを使った上越のソウルフード「味噌らーめん」は特に人気をあつめているメニューとなっています。バラエティに富んだ飲食施設はもちろん、日本海の海の幸が集まる鮮魚センターや、農産物直売所なども人気の理由となっています。アクセスが良いだけではなくホテル、コンビニ、コインランドリーも併設されているので、いざというときに便利に利用できる施設としても頼りになります。
URL https://www.eki-arai.com/
道の駅マリンドーム能生(糸魚川市)
糸魚川市にある、日本最大級のベニズワイガニ直売所や大型鮮魚センターがある道の駅です。大きな特徴は能生漁港で獲れた新鮮なベニズワイガニを選んでその場で食べられる直売所。9軒が軒を連ねており、全国から蟹を目当てにやって来るお客さんで日々にぎわっています。カニはもちろん鮮魚も買ってその場で、あるいは無料休憩所や屋外大型テントですぐ食べられるのも魅力です。日本海に面しておりその眺めもすばらしく、「芝生広場」では日本海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
URL http://www.marine-dream.net/
道の駅 親不知ピアパーク(糸魚川市)
全国初の海上インターチェンジ「北陸自動車道親不知IC」から車で2分の場所にある「道の駅親不知ピアパーク」。広場には全長6メートル、重さ5トンの世界一のブロンズ製海亀像「ミリオン」がシンボルとして鎮座しています。漁港でとれた新鮮な魚介類の販売や飲食メニューが大きな魅力で、中でも春に解禁時期を迎えるベニズワイガニを豪快に使った「カニ天丼」が大きな名物となっています。
海のレジャーを楽しむことができるのも特徴の一つです。海水浴やダイビングといったマリンスポーツはもちろん、変わり種なのが「ヒスイ拾い」。実は近接している親不知海岸はヒスイが拾える珍しい場所なのです。糸魚川市は日本の縄文時代のヒスイ文化発祥の地と言われており、その歴史を伝える「翡翠ふるさと館」では、世界最大102トンのヒスイ原石を見学することができます。
URL https://e-oyasirazu.com/
2.中越エリア
中越エリアは新潟県人口2位の長岡市を中心に、豊かな自然と産業が共存しているエリアです。上杉謙信旗揚げの地としても知られています。そんなエリアの道の駅をチェックしていきましょう。
道の駅 パティオにいがた(見附市)
大凧合戦で有名な長岡刈谷田川沿いにある道の駅です。新鮮な地元野菜が手に入る産直マルシェが人気で、地元の農家さんが丹精込めて生産した新鮮な農産物やその加工品が販売されています。このほかにも、見附市諏訪乳業の牛乳を使ったソフトクリームやフロートドリンクなども人気です。プルンとした食感と優しい甘さが嬉しい牛乳寒天「ミルクヨーカン」は、創業者の思い出の味を元にした人気商品の一つ。お土産にもおすすめです。
この他にも、平成16年に発生した刈谷田川氾濫による水害の記憶を留め、防災意識を高めるための「防災アーカイブ」や、誰でも気軽に自然と触れ合えるデイキャンプ場など、いろいろな施設が併設されています。変わりどころとして有名なのが「トイレ」です。パティオにいがたには、2015年に「日本トイレ大賞」を受賞したトイレがあります。全国の道の駅の中で初めて受賞したトイレで、「長岡中ノ島大凧合戦」にちなんだ六角凧のモチーフや、県産材の「越後杉」を施した壁など、必見のトイレになっています。
URL https://patio-niigata.jp/
道の駅 南魚沼 雪あかり(南魚沼市)
「道の駅南魚沼雪あかり」は、「食・美術・歴史・自然」の4つのテーマで楽しめる情報ステーションです。「今泉記念館」「四季味わい館」「憩いの広場」の3施設から成り、道の駅自体が観光スポットになっています。今泉記念館は、版画家として大正から昭和にかけて活動した棟方志功の常設展示や、企画展示会を実施している美術館になっています。四季味わい館は農産物や特産品の直売所で、毎朝地元農家が届ける新鮮な野菜やお土産を購入することができます。
憩いの広場は自然と触れ合える公園になっており、アスレチックや木陰のベンチなどを楽しむことができます。冬の天気の良い日は雪原で遊べる「スノーキッズパーク」が開設されており、ソリなどを借りることが可能です。グルメも大きな魅力です。食事処では南魚沼産コシヒカリを使った郷土料理が提供されており、多彩なメニューを楽しむことができます。
URL http://www.michinoeki-minamiuonuma.jp/
道の駅ながおか花火館(長岡市)
利用者の休憩や休息の場になるだけではなく、地域のいろいろな情報を発信する役割も兼ね備えた次世代型道の駅です。最大の見どころは、日本三大花火の一つ「長岡花火」を体験できるドーム型シアター「長岡花火ミュージアム」。大迫力の花火を楽しむことができます。この他にも、展示室では花火ゲームが楽しめる大ビジョンや、原寸大花火玉や花火筒の展示などが行われており、長岡花火の歴史や魅力を十二分に味わうことができます。併設されたレストラン「ハイアンビション」は、プロジェクションマッピングを用いた新しい形の飲食店。料理はもちろん、空間も楽しむことができる新感覚のダイニングレストランです。
URL https://nagaoka-hanabikan.niigata.jp/
道の駅たがみ(田上町)
新潟駅から車で40分ほど、国道403号線沿いにある道の駅です。「近きものよろこびて、遠きもの来る」をコンセプトに、田上町の新たなまちづくりの拠点として、町の魅力や観光情報を発信することを目指して作られました。地域連携・地域福祉を掲げて国土交通省が選定する「重点道の駅」にも選定されており、地元大学との連携などを通して地域の人たちが活躍できる場としての役割も担っています。観光客の癒しの場としてはもちろん、地元住民のための場所でもあるのです。
新鮮な旬の野菜や果物、地元のお店とのコラボ企画など、田上の魅力があふれる商品を多く展開しています。人気の看板メニューは食堂で食べることができる「カツカレー」と「スパイシーキーマカレー」の2つのオリジナルレシピのカレーです。カツカレーはにいがたポークを使ったカツと、昔懐かし柔らかめのカレーが人気。スパイシーキーマカレーは田上町特産のタケノコと豚のひき肉を使ったサクサクとした食感が人気のここでしか食べられないカレーとなっています。田上産の越の梅まるごと1個が入った「やさしい梅ソーダ」や、一味違う「梅味噌ソフト」なども人気メニューです。
URL https://michinoeki-tagami.jp/
道の駅 燕三条地場産センター(三条市)
燕三条はものづくりの町。世界に誇る技術による製品を取りそろえた物産館があり、洋食器や刃物の他、キッチン用品や鍋といった特産品を産地価格で提供している道の駅です。もちろん、新潟ならではの地酒やお米、越後銘菓などのお土産も扱っており、そちらも人気です。館内にあるレストランも人気で、燕三条の朝採り野菜などの地元食材を使った本格イタリアンを味わうことができます。道の駅グルメといえば気軽なローカルフードが主流なだけに、このレストランはかなり特殊、東京・銀座にも店を構える人気店の味を楽しめます。
URL https://www.tsjiba.or.jp/
道の駅 高柳 じょんのび村(柏崎市)
「じょんのび」とは、「ゆったり、のんびり、芯から気持ちがいい」という意味のお国言葉です。その言葉を体現するかのように、日本の美しい原風景が広がる里山、柏崎市高柳町に位置する道の駅で、ゆっくりと過ごすことが出来ます。なんと言ってもみどころは黒姫山中腹から湧き出る温泉。「美肌の湯」としても知られ、お肌がすべすべになるという評判から多くの人がやってきます。眺めの良い露天風呂やサウナも備わっており、手軽な料金で楽しめるのが魅力です。おすすめグルメは柏崎産大豆100パーセント使用の自家製豆腐とがんもどき。また「新潟県立こども自然王国」が隣接しており、子供連れにも人気の道の駅です。
URL https://www.jon-nobi.com/
3.下越エリア
県北部にある下越エリアは、新潟市を中心に様々な産業が発展しています。それと同時に自然が豊富で、いろいろな観光スポットを有している場所でもあります。
道の駅 新潟ふるさと村(新潟市西区)
国道8号線沿いにある「新潟ふるさと村」は、県内最大規模の道の駅。休憩所だけではなく、新潟県の観光と物産のプレゼンテーション施設として運営されています。「バザール館」は、新潟が全国に誇る米・酒・魚といった特産品や、伝統工芸品を一堂に取りそろえて販売しています。その品数実に1万点以上。新潟の郷土料理やB級グルメが楽しめるレストラン街などもこちらに入っており、新潟5大ラーメンのひとつである燕背脂ラーメンも堪能することができます。
新潟ふるさと村のもう一つの見どころが、新潟の歴史や文化、観光情報の発信を行っている「ファイブワンいいね!新潟館」です。博物館のような作りになっていて、パネルや展示によって時代ごとの暮らしを見ることができます。特に大正時代を紹介するエリアでは、新潟に実在した建築物をモチーフにした街並みが再現されており、実際に歩き回ることが可能。雪国体験コーナーでは、時間限定で実際に雪に触れることができます。
URL http://furusatomura.pref.niigata.jp/
道の駅 阿賀の里(阿賀町)
国道49号線沿いにある道の駅で、日本海側有数の規模を誇る魚市場や、お土産処を備えた大規模な観光施設となっています。大きな特徴の一つが遊覧船に乗れるところ。阿賀野川ライン遊覧船では、日本百景の一つである奥阿賀の渓谷美を眺めながら、川下りを楽しむことができます。新緑の春、緑深き夏、紅葉の秋に加え、水墨画のような雪見舟を楽しめる冬と、四季に合わせた自然を堪能することができます。おすすめグルメは、地元のコシヒカリを使った握りたてのおにぎり。あがの姫牛とビアンカ豚の2種類の地元産肉を使った「阿賀バーガー」も絶品です。
URL https://aganosato.com/
道の駅 関川(関川村)
日帰り温泉が併設されたひろびろとした道の駅です。関川村の観光情報を発信する情報発信基地「にゃ~む」では、地上9メートルの展望台から道の駅全体を360度見渡すことができます。村の特産品である「猫ちぐら」の制作実演も行っています。日帰り温泉施設は、大浴場や露天風呂、気泡浴槽、サウナなどが備わっているほか、女性浴場にはウォーキングバスも特設されています。畳敷きの休憩スペースもあるので、ドライブの疲れをゆっくり癒すことができます。移動途中でお風呂に入るのに抵抗があるなら足湯がおすすめ。こちらは無料で利用できます。この他にも、国指定重要文化財に指定されている渡邉邸や観光情報センター、地域文化交流施設なども併設されています。
URL https://niigata-kankou.or.jp/spot/7006
道の駅 笹川流れ(村上市)
「道の駅笹川流れ」は新潟県最北部に位置する道の駅で、国指定名勝天然記念物・新潟県立自然公園に指定されている「笹川流れ」の中にあります。笹川流れは村上市浜新保から寒川に至る11キロメートル区間の海岸線。変化に富む海岸美を楽しめる区間です。日本海に面していて美しい夕日を眺めることができます。施設から国道345号線をまたいで浜辺に下りることができる専用の橋「サンセットブリッジ」や、海が見える駅「JR羽越本線桑名駅」が併設されている、全国でも珍しい形の道の駅です。
URL https://niigata-kankou.or.jp/spot/7009
≪まとめ≫新潟の道の駅を目指してドライブしてみよう!
新潟の道の駅では、海の幸を堪能したり温泉でゆったりしたり日本海の絶景を眺めたりと、様々な楽しみ方ができます。新潟やその地域の文化や歴史、観光情報を発信しているところも多いので、その土地の魅力に直に触れることもできます。ドライブ中に休憩で立ち寄るのはもちろんですが、道の駅を目的地に設定してドライブするのもおすすめです。
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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